11.20天皇制いらないデモ実行委員会ブログ★

オリンピックは、優生思想や差別と一体だ…鵜飼哲さん(一橋大学教員)

◆6.3天皇制いらない集会発言 その3

オリンピックは、優生思想や差別と一体だ 鵜飼哲さん(一橋大学教員)

 

こんにちは、今日はみなさんとお会いできて本当に嬉しいです。
やっぱりデモに参加するって、それ自体、楽しい経験ですね。
日頃、心の中で思っていても夢の中でしか大きな声では言えないようなことを街の中で大きな声で叫ぶっていうこと自体、それがなければおそらく私たちは社会の中で生きていけないと思います。
とりわけ天皇制のような、この社会の中では本当に明確に自分の言いたいことを語れる場所が乏しい、このような問題についてこそ、街頭デモンストレーションはあるべきだと私は考えています。

デモは数々あるんですけど、
私が初めて天皇制の大きな行動に参加したのは1975年9月30日、前の天皇の訪米阻止の闘争があった時です。天皇訪米阻止闘争があったわけですね。

当時の学生運動の中でも新しいテーマでしたし、天皇制って何なんだということを一から議論したことをよく思い出します。

そのあと、1989年、90年頭の昭和天皇の死去までには、運動圏の内外で、
天皇及び天皇制をめぐる様々な言葉が飛び交い、議論されていった時代があります。
覚えてる言葉がいっぱいあるんですけど、その中で特に今日思い出しておきたいのは、
確か昨年亡くなられた野坂昭如が言った言葉。
「天皇制は日本人の賤しさの鏡である」
とはっきり言ったことを思い出します。

今日の集会で最初に発言された方が非常にはっきり言われたように、天皇制は優生思想と非常に結びついているわけですね。天皇制という鏡を通すと自分が他の国の人よりもきれいに見えるとか、そういう心性が近代の日本人の心に植えつけられてしまった。
これは色々な研究が明らかにしているように昔からあったわけではありません。明治維新の時に教育勅語のようなものと一体に刷り込まれていった、わずかこの数十年の間にできたこと何ですね。
これをどうして変えられないのか。このことに私たちは向き合って、改めて挑戦していかなくてはならない時代に入ってきてると思います。

このところ私はオリンピックに反対する運動がメインの活動なんですけれども、これから2020年までに、生前退位が言われ、特例法ができ、退位、そして大嘗祭。
来年は、明治維新150周年、そしてラグビーのワールドカップもあり、そういう中で2020年までに改憲をやりきってオリンピックを迎える、とはっきり安倍晋三は公言しているんです。
天皇制の問題はこのプログラムの中に組み込まれています!
天皇制に批判的でない運動であれば、これから数年の闘いを闘えないでしょう。
そういうギリギリに追い詰められところで私たちは天皇制についての認識を新たにし、この攻撃と闘えるような枠組みを運動の中でも作っていかなければいけない、と思います。

言論界には、天皇及び天皇制について、先ほども発言された方もおっしゃっていたように、「陛下」という言葉を平気で使うような人がたくさん出てきたり敬語を使ったり、ということが横行しています。こういうことをもっときちんと批判する場所を作っていかなければいけないと考えています。

オリンピックの関係では、この間、資本主義の非常に新しい段階の現象として、
「祝賀資本主義」と言われているんですね。
要するにお祝い事を作って、公金を一部の大資本の側にどんどん使わせていく。
そういう攻撃がオリンピックをめぐって起きて来ています。お祝い事や天皇家が続くのがありがたいとか、資本主義がこれから永久に続くことが麗しいとか、そいういうことを人々の頭に刷り込みながら、しかもそれが搾取の構造になっている。
オリンピックというのは、今そういう中で作られているし、これは深いところで優生思想や差別の問題と一体なんです。

ですから、私たちの運動はまだ本当にささやかなんですけれども、これからの時代、反天皇制・反オリンピック、そして反改憲を一体のものとして闘っていくためにも、今日の集会、デモストレーションは、とても、とても、とても大事だと思います。

最後まで団結して闘っていきましょう。